これが不登校の原因かも?給食を食べられない子への対応が酷すぎる!

子育て

給食時間というと、友達と仲良くおしゃべりをしながら食べられる、楽しい憩いのひと時というイメージですね。

人生を振り返ってみると、私は給食時間が待ち遠しくて、午前中はいつもワクワクしていました。

 

けれど最近、保育園勤務をするようになって気づいたこと。

それは、給食を食べられない子にとっては、苦痛の時間でしかないと言うこと。

 

もし、お子さんが給食を食べられない子で、園や学校でこんな扱いを受けていたら、あなたはどうしますか?

そして、もしお子さんが不登校になっているなら、もしかすると給食が原因なのかもしれません。

 

給食を食べられない子どもの心理

食育という言葉が育児本に登場するようになって、もう10年以上になるのでしょうか。

 

私が子育て真っ只中のときに、食育と言う概念が登場しました。

子どもの食べ物への好き嫌いをなくしながらも、楽しく食べて欲しいと試行錯誤したのを思い出します。

 

子どもの偏食を把握している家庭では、給食と違って子どもが食べられるように工夫しやすい。

 

家庭では、子どもが好きな食材や嫌いな食材を親御さんが把握しているので、上手に食べられる方向へ促してあげられやすいと思います。

けれど、一律に子どもを見なければいけない公の場所となると、一人ひとりへの対応が難しい場合が多いのではないでしょうか。

 

 

実際、私が小学生だった頃の給食時間では、給食を食べられない子に先生が個別に対応していたという記憶がほとんどありません

 

それどころか、給食時間が終わっても、掃除の時間が始まっても、給食を食べられない子は一人残されて、ひたすら机の上の食べ物と対峙しているだけ

ひどい場合は、午後の授業が始まっても、その友達の机の端には残した給食の一部が・・・。

 

今思えば、本当に酷い光景です。

 

見せしめにも思えるこの方法は、給食を食べられるように克服する何かに繋がったのか?

私の中では、給食を食べられなかった子が、その後に給食を食べられるようになった記憶はないですね。

 

そして、おそらくあの時のクラスメイト達は、心理的に大きなダメージを受けたまま、今の人生を生きているのではないかと。

 

ただただ恥ずかしく、悔しく、泣きたい気持ちで過ごしていたのではないのでしょうか。

または、そうやって座っていれば、いずれ先生の方が給食を下げてくれるという諦めの心境か。

 

小学生の当時、私は「可哀想」と思うくらいで何かしてあげられることはありませんでしたが、ホコリが舞いあがっている掃除時間を過ぎた給食の不衛生さを思うと、なんともおぞましい。

 

もし、自分の子どもがそんな物を食べさせられようものなら、ゾッとします。

 

給食を食べられない子は、掃除の時間になっても座らされていた。

 

給食を食べられない子どもはどんな扱い?

子育てがひと段落して、私は、とある保育園で勤務することになりました。

 

保育園なので園からは給食が出るのですが、当然のごとく、ほとんどの子供が何かしらの食材が苦手。それを、先生が少しでも食べられるように、子どもを促していきます。

 

けれどある日、別の年長さんのクラスへ、ヘルプで入ったときのこと。

保育園では一番年上のお兄ちゃんとお姉ちゃんなので、子供たちはしっかりと自分の考えを持っているし、大人先生と対等にお話ができます。

 

身体が大きくなっている分、給食が食べられる子と食べられない子の差も大きく開いていて、中に、顕著に食べられない女の子が一人だけいました。

 

もともと身体が細く、多分赤ちゃんの頃からあまりたくさんの量は食べられなかったのではないでしょうか。

そのため、偏食がひどい子でもある様子。

 

3人兄弟の末っ子なので、ママもゆっくりと手をかけることができなくて、本人が食べたい物だけを食べさせていると言った感じです。

 

もともと身体が細くて赤ちゃん時代からあまり食べられない子だった女の子は給食も苦手だった。(※写真はイメージです)

 

この女の子は、いつも給食の時間が終わっても、給食の半分以上に手をつけられないでいる状況。

 

その子のクラスの先生は、給食が食べられない子でも、全部をきちんと食べなければ席を立ってはいけません、という考え方でした。

ですから、お昼寝の開始時間ギリギリまで、給食を食べられないその女の子は、残っている給食を目の前にして座っているだけ。

 

すると、当然女の子は午睡の準備が遅れるので、みんなが寝静まる頃に、やっと午睡部屋へ入っていける状態でした。

これでは、栄養だけでなく睡眠不足にもなります。さらには、帰宅後に体力がもたなくて、夕食前に寝てしまうという悪循環が起きるのでは?

 

かたや、私がメインで担当していたクラスの先生は、給食が苦手な子の場合、食べられる量にプラスアルファで食べられればOKという考え。

 

同じ保育園なのに、先生たちのこの対応の違いには疑問を感じます。

 

そのときの保育園は公立だったため、職員である先生は定期的に入れ替わります。

ですから、いろんな方針を持った先生が入れ代わり立ち代わりになり、責任者である園長先生の考え方が浸透しにくいという問題もあるのだと思いました。

 

けれど、その影響は、給食を食べられない子が受けると言う理不尽なもの。

 

しかも、食べられない子への対応に理解できないだけでなく、子どもから見たら先生によって対応が違うと言う、納得ができない状況でもあるのです。

 

食べられない子に強要するのは虐待では?

給食が食べられない子には、食べ終わるまで居座らせる。

かたや、食べ足りない子は、おかわりをすることができる。

 

ある日、私はこの指導方法に疑問をもちました。

 

食べたい子は、極端な話し、給食が残っていれば無限に食べられるわけです。

けれど、給食が食べられない子は、食べきれないのに自分に配膳された量は全部食べなければいけない。

 

体格や食べられる量に関係なく、同じ量を配膳される給食。

 

1人当たりの栄養を計算してあるのだから・・・、という考え方は分かります。

けれど、体力だけでなく体格にだって差があるのだから、これを一律の給食の量で統一すること自体に無理がある

 

これはもう、給食が食べられない子への虐待なのでは?

 

食育が浸透してきた現在では、随分その子個人に合わせた対応がされるようになってきましたが、私が子供時代だった昔は、こうした虐待とも思える光景が、今よりもっと横行していたんですね。

大人になり、親となって初めて、子どもの給食の在り方に疑問を持ちました。

 

幸いにも、我が家の子どもは、何でもわりと積極的に食べる方。

保育園や学校の給食が食べられなくて、家庭での教育を相談されるような連絡は受けなかったので、楽しい給食時間を過ごせていたのではないかと信じたいです。

 

けれどもし、私が園で見た対応を我が子が受けていると知ったら、当然ですが学校には改めるよう相談していたに違いありません。

 

不登校の原因は給食かもしれない

このように、無理やり給食を食べさせる光景を保育園で見てきたので、給食が原因で不登校になる子どもがいても、不思議ではないと思うようになりました。

 

もし、あなたのお子さんが、何が原因なのかはわからないけど不登校で、食が細いとか、偏食が酷いという悩みがあれば、一度担任の先生に相談してみることをおすすめします。

 

 

1つの大きな原因が不登校を引き起こしている場合もあれば、とても些細なことが積み重なって起きることもあります。

 

給食を食べられない子が、それを苦にして不登校になっている可能性があるのでは?

 

私の友人のお子さんは、小さなことが積み重なって不登校になっていたタイプです。

ただ、最初のきっかけはハッキリしていたんです。

 

そのきっかけが引き金となって色々なことが嫌になり、気づけば朝が起きられず、せっかく学校にいっても体調不良で早退する日を繰り返しました。

 

彼が不登校になったのは中学生のとき。

結局、そのまま学校に行くことはなく、定期試験は先生の協力のもと自宅で受けて、卒業することができました。

 

不登校ではあったものの、彼は先生と親御さんのきめ細かいサポートのお陰で無事に高校へも進学。今では、大学生活を楽しんでいる様子です。

 

昔は不登校というと、その後の進路は閉ざされたも同然でしたが、現在はいろんな進路を取ることができます。

けれど、気づくのが遅ければ遅いほど難しくなってくるのは、今も昔も変わりません。

 

小さなキッカケが積み重なって不登校になっていることもある。

 

友人関係が悪いわけでもない、勉強が悩みでもない、不登校が給食のせいだというのであれば、とても悲しい話。

けれど、子どもからすると、不登校の悩みはなかなか打ち明けにくいものです。

 

給食なんて、ちょっとした工夫でなんとでもなること。

気になる点があれば、ぜひ早めに学校や園へ相談することをおすすめします。

 

苦手な物を食べさせる魔法のテクニック

赤ちゃんの頃からあまり好き嫌いがない我が家の子どもですが、それでも年齢とともに徐々に偏食が増えてはいきました。

 

魚料理なんて、やっぱり子どもは苦手です。

ですので、魚料理に関しては、お刺身なら食べるからいいかと、マグロやサーモンなどを取り入れてOKにしました。

 

魚嫌いな子供でも、サーモンのマリネやマグロのお刺身なら食べられる子もいる。

 

お醤油味は好きなので、焼き魚は小分けにして食べさせます。

 

このとき、私の魚料理からゴッソリと身を取り、「これだけ食べればいいよ」と。

 

こうすることで、「あのデッカイ魚を一人で食べなくていいんだ」と思うらしく、小分けにして小皿に盛られた量はきちんと平らげていました。

 

また、嫌いなメニューのときには、まずは大人と同じ量を子供の前にも置きます。

そして、どうしても食べないと言い張るときには、目の前でまずは半分の量に取り分けます。

 

さらに、「大きなお口で3口分を食べればいいよ」と。

 

これで、食べて欲しいだけの量は、結構がんばって食べていました。

 

食べなければいけないノルマの量が、目の前でどんどん減っていくことで食べられる気になるので、この方法はおすすめです。

お子さんの好き嫌いが激しいときに、ぜひトライしてみてくださいね。

 

まとめ

給食って、学校や園によっても当たり外れがありますね。給食が食べられない子が進んで食べられるようにと、教育者側もいろいろと努力はしてくださっているようですが・・・。

わが家の子どもが通っていた保育園は、近所でも評判の美味しい給食を出してくれる園でした。その給食は、見た目もとても可愛くてキレイな色合いだったんです。

 

食事の美味しさって、視覚が8割を占めると言うので、わが家の食卓ではランチョンマットを欠かしません。色味がとても大切!

あなたのお子さんが、もし給食を食べられない子でランチョンマットなどを持参する学校や園であれば、その色合いを工夫してみると良いかも。食欲を出すには、暖色系がおすすめです。

 

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